Gibson Firebirdの火の鳥は遅れてやって来る

1963年に登場したGibson Firebird

個性的なデザインに、印象的な火の鳥マーク

その火の鳥は発売当初の初期モデルには存在しませんでした


まずはFirebirdの歴史を軽く

ギブソン社からデザインを委託された、カーデザイナーのレイ・ディートリッヒによって手掛けられ、1963年秋に登場しました

スルーネック構造、リバースシェイプボディに、ミニハムバッキングを搭載

ピックアップのレイアウトやポジションマーク、ヴィブラートユニットによりI / III / V / VIIとランク分けをされ、ベースモデルのThunderbirdにはII / IVの数字が割り当てられました

Gibsonギターでカスタムカラーのオーダーを受けれる様になったのはこのFirebirdが最初です

全体的な仕様が落ち着くまでは試行錯誤があるものです

最初に登場したFirbirdのピックガードには鳥がおらず、III以降のセレクタースイッチのある物にはSGに使われていた黒のセレクタープレートが取り付けてあります

鳥のいない個体【No Bird】と呼ばれます

Fenderでいうデカールロゴからモデル名を切り取られたNocasterみたいなもんでしょか?

1964年の初期にようやく鳥の入ったピックガードが取り付けられます

大阪店と福岡店に在庫している1964年はどちらも鳥がいます

詳しくはこちらを↓

大阪店在庫


Firebirdはその後、Fender社からのJazzmasterに似ているというクレームからボディを反転してしまいます

更に似てしまった上に、不人気により1969年を最後に姿を消します

ノンリバースの鳥のデザインはリバースの物と変わりませんね

1970年代に入るとラディカルなデザインのギター人気が高まり、Gibson社は1972年に350本限定、通し番号の入ったメダルを取り付けた通称:メダリオンFirebirdが発売されます

そのメダリオンFirebirdにも鳥のいないピックガードが取り付けられた個体があります

ここでも遅れて登場する鳳凰座のなにがしみたいなヤツがいます

その後、1976年にU.S.A.建国200年のメモリアルモデルが登場します

そのモデルの火の鳥は国旗をイメージしてデザインされてますね

メモリアルモデルでは全部を確認していないので何とも言えませんが、私が見て来た個体や写真等で不在のギターはありません

nagase

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