Stratocasterのフローティング微調整

ご無沙汰してます

毎度の事、ブログを放置してるつもりはないと言いながら投稿できてません…

今回はタイトルに書いた通り、トレモロのフローティングについて書いてみます


先日、ストックしてるLake Placid Blueのストラト3本を弾き比べしてる時に違和感を感じてチェックしました

写真の1965年製はグレイボビンP.Uなんで1962年のブラックボビンより「低音が軽い」という認識でいたんですがピックアップだけの差ではなかったんです

トレモロユニットやイナーシャルブロックを注意深くチェックすると、フローティング状態になっていました

スプリングが緩んで張力が弱くなった可能性もありますが、元々分からないレベルで浮いてたんやと思います

まずはトレモロブリッジを横から見てみましょう

ブリッジプレートとボディトップ面にほんの少し隙間があります

続いてイナーシャルブロックを見てみましょう

赤丸で囲んだ所に隙間があり、ブロックとボディが密着してません

ブロックとボディの接着面を目を凝らして見ながら照明の光が差し込むようにしてみると、明らかに隙間がありました

スプリングホルダーのネジを締めながらアーミングの可変幅を確認しつつ微調整していきます

イナーシャルブロックとボディが密着しながらもアーミング可能な位置にしました

もちろん、チューニングが大きく狂わない事が大前提です

ブロックとボディの隙間がないかを確認

さっきまであった隙間はなくなった事が分かります

続いてブリッジプレートとボディトップ面です

分かりにくいんですがほぼ密着してるんです

拡大して接写したんで隙間があるように見えるんです

完全に密着させるとアーミングした際にチューニングが狂うズレが広がるんで、ほんの少しだけ隙間をあけます

最近のセッティングではコピー用紙1枚分がベストに近いです

続いて、フローティングで浮いていた分下がったんで、各サドルを上げてから倍音をチェックしながらのサドル調整です

1弦から順に原音を無視しながら倍音だけを聴きながら調整を続けていきましたが、4弦で一旦ストップです

サドルのイモネジがバカになってて回りません…という事で交換です

6弦も片方が回らないんで交換です

サドルとイモネジは錆びやすいんでこまめにチェックしましょう

サドルとイモネジが錆びに錆びて固着したらおしまいなんで、イモネジは消耗品と考えて定期的に交換しても良いです

再度4〜6弦を調整し直し、ピックアップのバランスも再調整

イナーシャルブロックとボディがほぼ密着した事によって、低音の割合が増して底から鳴るようになりました

1度お試しください

自分でやるのは〜…な方は是非お持ちください

nagase

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