ご無沙汰しております。
今回はここ九州は福岡でオーダー頂いたSLIP!! Tely Typeの紹介です。
王道の60年代前期、スラブボード仕様のモデルです。
過去多数在庫していたスラブネックの中で、太すぎず細すぎない物を採寸したネックの握りです。
カラーは適度に焼けた、アッシュ材の杢目がうっすらと見えるブロンドカラー。
隠し味として、エルボーの部分をメインに塗装焼けにムラが出る様にトップのクリアコートを吹いてあります。
指板は、皆様もうご存じのマダガスカルローズの芯材。
最初は赤みがかった茶色ですが、油分たんまりなので弾けば弾く程に漆黒のエボニー材の様に変色します。
バックも杢目のうっすら見えるブロンドカラー。
拡大ドン!!
カラーはアッシュ材に吹いたサンプルからチョイスしました。
ビルダーの氏のこだわり、ネックにズームイン!!
杢の面取りは「追い柾目」です。
追い柾目、杢材を扱う方ならご存じでしょうが、一般的にはぼんやりこうなのかな？な方が多いと思います。
角材で切り出した時、4面全てが柾目の物を追い柾目と言います。
その角材をネックの形状にするとこの様なネックになります。
ローフレット部はこんな感じです。
そしてハイフレット部はこんな感じ。
真っすぐの柾目でプツプツとした模様が6弦側、1弦側に板目。
これが強いネックの証拠です。
このテレキャも他のSLIP!!同様、産まれたてにも関わらず生鳴りの泣き声の大きいこと。
末恐ろしいコやで…(汗)な印象を受けました。
毎度の事ですが、検品の為に弾いてチェックしてから、送り出したくなくなります…
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nagase