台風一過でここ大阪は少し肌寒い1日です。
今日はリフィニッシュの59年Telecasterの紹介です。
リフィニッシュやネックリシェイプ等色々手を加えられております。
まずはボディについて。
ボディは塗りつぶしのブロンドカラーに塗り替えられています。
塗装の上からもアッシュ材の杢目がしっかりと見えます。
塗装の際につり下げる為に空けるピンホールもしっかりと見えます。
このピンホールの位置からこの時期のボディ材という事が分かります。
続いてネックについて。
ネック裏を少し薄くスライスされ、ヘッドシェイプも塗装を剥がした際にリシェイプしてあります。
塗装が剥がされているのでFenderロゴはありません。
ネックポケットにはまる部分はテンションを稼ぐ為に少し角度をつけてスライスしてあります。
59年前後ではネックデータの鉛筆書きがない物もあります。
削られたのかと目を凝らしてもやはり最初から書かれていません。
指板のハカランダはこの当時によく見る杢目です。
1フレット、3〜4弦の間の境目がある杢目なんか特にです。
ネックにあるピンホール、クレイドットが赤みを持つ事からしてもスラブボード初期のネックです。
ピックアップはダンカン製に交換してあります。
ポットは交換してあると商品説明に書きましたが、58年と60年の物でいつかのタイミングで交換してあります。
(84年ではなく58年42週目)
セレクタースイッチはCRL、コンデンサーも両方この当時の物です。
ペグもクルーソンのパテントナンバーが入ったこの当時の物です。
ポット類、コンデンサー、が変われば音が変わるのはご存じの通りですが、
ペグで音が変わるのは勿論の事です。
交換や改造によってオリジナルフェンダーテレキャスターとは言えませんが、
やはり杢材はこの当時の物です。
生鳴りの音の出方が今の物とは全く違い驚くばかりです。
生鳴りで倍音が半端ではないという事がよく分かります。
オリジナルのこの年代のピックアップでこの鳴りを拾ったらどうなるのか?という期待はめちゃくちゃふくれあがってます。
全てオリジナルであれば約4倍の値段にはありますね。
弾く為に、自分好みに変えていくにはもってこい過ぎるギターです。
詳細画像はこちら
nagase
SLIP!! Guitar Newcomer

Sprague BumbleBee 0.022μF 400V 装着編 Part II

昨日、6月8日に梅雨入りしジトーっとした空気ですな。
早く梅雨が明けて欲しいです。
今回もバンボービー装着編です。
以前、当店でご購入頂いた68年Les Paul with P.A.F.の、”あの”レスポールです。
Sprague BumbleBee 0.022μF 400V 装着編 for ジョニー (井乃頭蓄音団)

SLIP!! Guitar Newcomer

6月が始まり大阪ではジトっとした日が続いています。
梅雨入り目前にSLIP!! Guitarの完成です。
SLIP!! Telecaster Type Blond/Madagascar Rosewood
元ネタはKeith Richardsのあの有名過ぎる53年です。
フロントピックアップはオリジナルサイズですが、仕様やネックシェイプ等、
自分好みに変えれる事はオーダーメイドギターが故です。
塗装焼けが進むにつれムラが出る様に吹いてあるそうです。
成長が楽しみですな。
今回もカラーサンプルで何種類かの色を提示してから最終カラーを決めて頂きました。
このカラーサンプル、アッシュ材に下地から吹いてあります。
そしてアッシュ材ならではのこの軽さ!!
指板はマダガスカルローズウッドのスラブボード。
できたての時はこんなに赤茶色ですが、弾いて行くうちにマダガスカルさんの持つ油分で1年も待たないうちにエボニーさんの様に真っ黒になっちゃいます。
このブログを読んで頂いてる方はお分かりかと思います。
読まれていない方、マダガスカルさんの成長記はこちらをば。
1年、いや、半年後が楽しみです。
SLIP!! official siteはこちら
nagase
SLIP!! ST + TE Original Guitar 成長記

SLIP!! Guitar Newcomer

5月も半分が過ぎ平年より早い梅雨入りがやって来ますな。
梅雨明けも早いのか否か?
今回は産まれたてSLIP!!の紹介です。
カスタムカラーの中でも数の少ないSherwood Greenを元に、スラブボード期のストラトの仕様を盛り込んだNew SLIP!!
ピックガード取り付けました

以前入荷したHamer DC-Special、お客様の注文でピックガードを取り付けました。
Fender ’72 & ’73 & ’74 Jazz Bass

ゴールデンウィークも終わりで五月病にかかりそうな気候です。
前回のPBの続編で、ここからは70年代前期の話です。
71年頃に本来の強度を持ったネック材に戻ります。
そこから数年は安定しますが74年頃に揺らぎます。
当店には72年から74年の年代別のJazz Bassを在庫しております。
72年、アルダーボディー/メイプル指板
73年、アッシュボディー/メイプル指板
74年、アッシュボディー/ローズ指板
この3本を比較します。
まずは72年と73年、共にメイプルネックでボディ材の違いで音色は別物です。
アルダー材はミッド付近が強調しており全音域がマイルドです。
マイルドと言ってもメイプルネックとJBサウンドのゴリっとしたアタックは健在です。
アッシュ材はミッドからハイが特に強調しており、スラップ向きの抜けの良いサウンド。
ローミッドから下の音域はほんのり陰を潜めていますがEQで足す事は可能。
余談ではない余談ですが、70年前期のナチュラルカラーはレアカラーです。
75年からスタンダードカラーになりますが、それ以前の同カラーはオプションの別物です。
では次に74年のアッシュ/ローズです。
音が太くパワーがあります。
73年と比較すると音の方向性は違い、全音域にパワーを持ったJBサウンド。
重量だけが関係しているのではなくピックアップの出力が大きいんです。
勿論低音はボディ材の重量による物で、アッシュ材の音の抜けを持ちつつ低音も充分に出ます。
ローズ指板はメイプル指板程アタックの音が出ません。
では、各JBさん達の抵抗値です。
’72 JB
’73 JB
この通り、年代事に大きくなっていきます。
ゲロンパ
各モデルの詳細はこちら
Fender 1972 Jazz Bass 3 Tone SB/M
Fender 1973 Jazz Bass Natural/M
Fender 1974 Jazz Bass Black/R
nagase
Fender ’69 Precision Bass

個人の憶測ですが、生産開始を間に合わす為に材を熟成させる前に使用したんではないでしょうか?
68〜69年頃は66年頃のパーツが多く使われています。
これはベースに限らずF社の各モデルに共通する割合が多いです。
例えば68年製のアンプには66年のトランスが使われていたり、66年のポットがついていたりと様々です
形状、使用材等細かく見てこれはオリジナルです。
2本共に芯の太いPBサウンドでアンサンブルでボトムを支えながらも、高域の抜けと音の輪郭がハッキリとしているので埋もれる事は一切ありません。
グレイボビン期に変わった64年頃のパワーは抑えられながらも輪郭ははっきりしており、クリアなサウンドが本当にアンサンブルにマッチするなという印象。
歌モノや鍵盤と一緒に出す場合はめちゃくちゃマッチしますし、ロックやるで〜でもマッチします。
Bigsby取り付けました

今日はお仕事の方もおられますがゴールデンウィークまっただ中です。
ギタートライブは暦に関係なく(定休日木曜)営業しておりますので、お近くに来られた際は是非遊びに来て下さい。
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Sprague BumbleBee 0.022μF 400V 装着編

前回のバンボービーナ大量捕獲の反響を頂きありがとうございます。
今回は以前にも書いた内容とかぶりますが、バンボービー装着編です。
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Sprague BumbleBee 0.022μF 400V 大量捕獲編

エフェクター大量入荷
春です。
ここ、大阪では桜の通り抜け(造幣局の横)が昨日始まりました。
春の大収穫祭です!!!!
今回は大漁のピッチピチのエフェクターを入荷致しました。
大漁なので詳しくはWEBにてご確認下さい。
ホームページに上げる事のできていないギターやエフェクター達は順を追ってアップして行きます。
既にComming Soonで情報のみはアップしているので、
興味を持たれた方はお問い合わせ下さい。
nagase
Landgraff Blues Box & Clean Boost

新入荷のLandgraffの2つのペダルを紹介します。
ブティックエフェクターの王者と呼び名が高いLandgraffさん。
唯一無二の独特のデザインもさる事ながら、そのサウンドもまたしかりですな。
Blues BoxはGainが10段階ロータリースッチになっていますが連続可変にも対応していて、例えば5と6の間に5.4、5.8という設定もできます。
10段階のプリセットで目標の音を見つけ微調整できるのでサウンドメイクはなかなかに簡単です。
今回試奏に使用したギターは64年ストラトとMatchless Tornade 15。
アンプの設定はフラットな感じに。
代理店さんの商品説明を頭に入れていざ音のテイスティング。
Blues Boxは本当にローゲインのクリーンドライブで歪んでいるのかどうか?
6(10段階ロータリー)を過ぎた頃からは徐々に歪みだし、10ではディストーションサウンドにもなります。
Toneバッファーになっているのか、同じ歪みでもToneを開けると締めるでは異なる歪みを作れるのはギターを持ち変えた時でも対応できます。
個人的にはシングルP.Uにマッチすると思いますが、ハムP.Uでも全然OKです。
Toneコントロールの調整でバッチリです。
3モードのスイッチは………引用します。
Downポジション ⇒ ゲインを最大にしたときに強いコンプレッションのあるドライブ・サウンドが得られます。(4×914 ダイオード仕様)
MIDポジション ⇒ クリッピング・ダイオードをバイパスすることにより、ヘッドルームの広いサウンドが得られます。
UPポジション ⇒ コンプレッションが少なく、スムーズで中音域の強調されたドライブ・サウンドが得られます。
よくあるモードスイッチは切り替えた時に変わった感がはっきり分かりますが、このペダルはその感がなくしたたかに切り替わってくれます。
上記説明通りで、個人的にはUPポジションが好みでした。
コシがしっかりで艶もあり、輪郭がハッキリしていて歪みきっていても潰れる事はありません。
音抜けも抜群で、ギタリストが気持ちよくギターを弾けるペダルだと思いました。
クリーンブーストはその言葉通り、余計な物を足さずにストレートにブーストしてくれます。
クリーンブースターと言っても、そのペダルの特性や癖も乗せて上げてしまう物もある中、このペダルは一切何も加味せず純粋無垢にブーストしてくれます。
音量が上がるぶん、真空管に負荷がかかるのでナチュラルドライブの美味しい音になる事はナイショです。
色んな設定を試している内にどの位の時間が経ったのか、前述通り、本当に良い音で弾いていて気持ちよく時間を忘れていました。
最終的に行き着いた設定はこの通りです。
このままステージに、Recに持って行ったらギャラもらえるサウンドです。
多分…いや、絶対そうです!!
本当に良い音をお求めの方は是非!!です。
nagase
THE SAVOY TRUFFLE Reunion @ BIG CAT

4月1日、ここ大阪にてTHE SAVOY TRUFFLEのリユニオンライブが行われました。
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Historic Makeovers ボディ編

Historic Makeovers ネック編

Historic Makeovers(以下HMO)のネックに今回はフォーカスです。
ギターの命であるネックは何よりもこだわりを感じます。
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Historic Makeovers

本日はHistoric Makeoversと言うギターを紹介します。
Fender 1961 Precision Bass "SLAB" Board入荷

雨と共に南から暖かい空気が流れ込んで来ておりますな。
雨が上がると又寒くなるらしいです。
またかよ…
今回は61年製、Precision Bassのご紹介です。
塗装の光沢が残っており奇麗なコンディションです。
コントロールノブが変わっていますがそれ以外はほぼオリジナルです。
それにしても奇麗ですな。
スラブ期でここまでのコンディションの物に出会うのは10年以上振りかも。
ほとんど弾かれた形跡がないのでベースとしてどうなのやら?と 、特別な期待を持たずに弾いてみました。
ネックを持った瞬間「おっ!?」となり、期待度が上がった所でE弦をボーンと。
「何じゃこりゃーっ!?」って言ってまいそうな位ネック、ボディ共に強烈な振動。
暴れる暴れる!! 暴れまくる!!
本当に、何じゃこれは?という驚きです。
すかさずベースアンプでサウンドチェック。
芯が太い!!
ローミッド付近が引き締まってる!!
サスティーンが長い!!
音抜けが半端なく奇麗!!
はい、脱帽です…
現役を退いたスポーツマンが久しぶりにやったけど、その時以上の好成績を残しました的な印象です。
持って生まれたセンス、ポテンシャルの高さが尋常ではないんでしょうな。
このPBの良さ、弾いたこの思いを文章にして伝えるのが本当に難しい…
だもんで回りくどい言い方はやめます。
このPB、ものごっつええ〜です!!!!
nagase