今回はお題をいただいた内容の記事を書かせてもらいます
タイトル通り「Gibsonラージヘッド」です
私なりにまとめてみました
Gibsonギターはスモールヘッドとラージヘッドがあり、後者は1954年に登場したLes Paul Customに採用されます
これはダイヤモンドインレイのデザインを入れる為に、スタンダードのヘッドより一回り大きいサイズのヘッドになりました
ヘッドの質量が増える事でサスティーンが伸びたり、音が明るくハッキリ聞こえる様になります
指板にローズウッド材ではなく、より硬質なエボニー材を用いたので、ヘッドを大きくする事で音の変化も狙ってたのでは?
その後、1961年にLes Paul Standardは大胆なデザイン変更が行なわれ、俗にいうLes Paul/SGにもラージヘッドデザインが採用されます
この経緯も過去に記事にしたんで、気になられた方やチェックしておられない方は読んでみて下さい
1968年(正確には1967年)に再生産されたLes Paul Standardには50年代同様のスモールヘッドが採用されますが、69年にラージヘッドに変更になります
他のギターのヘッドと同じ大きさにしたネックを作る事で、制作工程を簡略化して生産台数を増やす狙いです
1969年にはGibsonの親会社が変わり、その会社の意向によるんでしょう
今、大阪店には1969年のLes Paul Customがあるので実際にヘッドを計測しました
ベースも同じサイズなのか?と思い、福岡店のEB-IIDを測ってもらいました
1と4はカスタムと同じ長さ(.何mmは誤差として)でした
2と3はベースの方が幅広く、ペグをおさめる為のデザインなんでしょう
69年のスタンダードがなかったので、本に載っている69年のデラックスを測ってみて、実物の数字と計算して算出してみました
写真を測ってるんで正確性には欠けますが、ほぼほぼ一緒です
本の1部にデジタルノギスを当ててたら、周りからは何してるんやろ?と思われるんでしょうが、おかまいなしですねん
結論、1969年以降のラージヘッドは音の変化を狙ったのではなく、生産台数を増やす為の製作行程の簡略化の為です、多分
nagase