人は初めて見た物を受け入れる事に時間がかかる事と…

約20年、多くのヴィンテージギターを扱っていると色々な物を見ます

その時、全ての歴史書をひっくり返すんですがまぁ載ってないって事はなかったり、今ではネットで調べればどこかでひっかかります

今回はピックアップボビンの話です



上の写真は64年のストラトのボビンです

ブラックボビンはそれまで制作日を記入する事はなかったんですが、64年中にスタンプを押す事になります

これはJazzmasterのピックアップですが、他のモデルにも黄色のスタンプが押されます

64〜65年頃、ボビンは灰色の通称グレイボビンに変更され、鉛筆やマジックによる手書き、それ以降ではまたスタンプでデイトが入ります

73〜74年にはグレイボビンに混じってブラックボビンのピックアップが存在します

最近UPした74年のストラトがそれにあたります

黒いながらも鉛筆で無理矢理日付を書いた物もあれば、未記入のままの物もあります

その後80年代初頭までグレイボビンのピックアップにスタンプデイトが押された物が続き、プラッチックブラックボビンに変更されます

以上、終了

ヴィンテージギターファンからすれば当然知ってるというおしかりを受ける内容で申し訳ございません

いえいえ、終わりではないんですよ…

ご存知の方もおられるかと思いますが、レッドボビンが存在します



82年前後のギターに搭載されたレッドボビンです

これは5年位前に扱った83年のBullet 3です

あまり扱う事の機会の少ないギターだったので、頭の中でプラッチックの物を想像したまま、分解してピックガードを外したら3度見しましたよ

同じBulletでもこれはプラッチックの物

レッドボビン…リード線は間違いなくこの頃の物やし間違ってないんですよね

ピックガードから外すとカバー側はグレイ

コイルも間違いなくこの時期の物

まさかステューデントモデルにくらわされるとは…

いやいや、まだまだ知らない事はありますね

最初は何やこら?と思いますが、新しい発見ができる事は楽しいです

nagase

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です