ネックポケットへシムを入れることでネック角度をテンションを調整

今回お預かりした63 Fender storatocasterですが弦高を低く設定したところ、ハイポジションでの音詰まり、弦テンションが低くなりすぎるという状態になってしまうということでした。

状態としてはネック角度が-1くらいの状態であり少しテンションがかかりにくい状態になっておりました。オリジナリティはそのままできるだけ弾きやすくポテンシャルを発揮できないかということもありましたので、メイプル材でシムを作成し角度0に調整しました。シムの厚さは1mmから少しずつ削り0.7~0.8くらいでちょうど角度、テンション的な部分も程よい感じになりました。

シムを入れることでネックの高さが出てしまうため、ハイポジションでの音詰まりが増す形になりましたが、ハイポジションのフレットを擦り合わせて調整しています。12フレット以降のチョーキングで音詰まりも改善済。

ネック調整・オクターブ、全体のバランスを取りながらの修理調整となりお時間は少しいただきましたが良い状態にできたと思います。また、ガンガン弾いてあげてほしいですね。

ヴィンテージ物になると1つ1つのギターの状態が違うこと、元々の作りがいい意味で適当な部分があります。単純に削る、切るで調整が難しいことがあると思いますので、お持ちのギター・ベースでお悩みがあればご相談お待ちしております。

今回使用したシムはメイプル材を使用しギターに合わせて作成したのもになります。基本的にリペアでシムを入れることになればメイプル材を使用します。たまに見かける段ボールなどの紙・プラスチック製の物は指定がなければ使用しません。経験上ですが一番加工もしやすくギターにフィットする上に音への影響も少ないと考えています。

ヴィンテージギターのリペアを他にも受け付けておりますのでお困りの方もご連絡ください.。

HARU

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