2014年も残す所、3日となりました。
そんな今年最後の営業日、九州はここ福岡でオーダーをいただいたSLIP!!のご紹介で2014年を締めくくろうと思います。
トップのクリアコートを吹かないオリンピックホワイトカラーです。
Fender社のそれを見ると、60年代前期、特に63年を中心にこの様なカラーが確認できます。
写真では若干青みがかって見えますが、実際には白です。
拡大ドン!!
ものっそい白いんでミントグリーンガードやエイジドパーツが浮き上がって見えますな。
指板はマダガスカルローズさん ( 芯材 ) です。
SLIP!!のローズウッドはこれが標準スペックです。
芯材なので油分たっぷり、弾けば弾く程、弾いた箇所から黒みがかって行きいずれはエボニー材の様に真っ黒になるでしょう。
ハイフレット部です。
17〜19フレット付近の杢目がええ感じですな。
お次にバックです。
やはり真っ白です。
トップにクリアコートを吹いていないので塗装焼けの進行は遅いながらも、ある程度は焼けて黄色みがかります。
そしてポリポリ?ポロポロ?と剥がれてしまう程塗装はデリケートです。
お次にネックです。
このブログの読者でしたらもうお分かりかと思います。
何が?という前にハイフレット部の写真です。
そうです、「追い柾」のネックです。
過去の記事のリンクをとも思いましたが、あえてここで。
6弦側に柾目、1弦側に板目がくる面取りを追い柾と言い、これを用いた物が強度がとても強いネックになるんです。
SLIP!!ビルダーの氏はネックの仕事に細心の注意を払い、ネックが反る、捻れる事のない様に、こっちを削ったらこっちという風に、少しずつ仕上げていきます。
私事ですが、実際に、SLIP!!を立ち上げる際に制作して頂いた私の持つプロトタイプは10年経ちますが1度もロッドを回す事なくストレートの状態を保っています。
ゆく年来る年、来年もこのブログでヴィンテージギターやSLIP!!等、紹介させて頂きます。
皆様、良いお年を。
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