Historic Makeovers(以下HMO)のネックに今回はフォーカスです。
ギターの命であるネックは何よりもこだわりを感じます。
まずは指板をハカランダに貼り直ししています。
ハカランダとは何ぞやという方は、このBlogを読んでないと思いますので割愛。
ですがハカランダにも良し悪しが有ります。
簡単に言うと真ん中か端っこかです。
ハカランダは真ん中、つまり芯材が黒く硬く油たっぷりなわけです。
逆に端にいくほど明るくはかなげな素材になって行きます。
産地を偽って同緯度の国で作られた物をハカランダとかニューハカとか言って売ってるメーカーがありますが、論外で。
当然素晴らしい芯材が使われておりますのでご安心を!!
…ですがここまではよく聞く話です。
ここからです。
ポジションマークインレイに1950年代当時の素材を大量に所有してる彼らは、それを惜しげもなくドーンと使います。
指板のルックスだけで唸ってしまいます。
それに伴いバインディングもしっかり薄く貼り替えです。
この後がHMOの醍醐味です!!
何と、トラスロッドをバーストと同じ太さの物と交換します。
と言うのも、1968年から現在まで続く再生産(リィシュー)の歴史でトラスロッド太さをずーっと間違えているのです、やや細いいんです。
そこを太めのオリジナルトラスロッドに交換です。
誰も気づかないものですね。
このトラスロッド交換による音の変化をかなり感じます。
続いてネックの削り直しです。
ヒストリックは私見ですが、毎度形成途中の感があります。
ロウフレット側が妙に太かったり、真ん中が膨らんでいたり、角ばっていたり。
バーストのネックはスムーズでイメージよりも細いんです。
このHMOは、まさにこれこそ!ですね。
シリアルナンバーのスタンプの形状も完全にトレースして当時を再現してくれています。
さてさて最後にヘッドのロゴの位置!ため息物ですね。
トラスロッドの違いにはびっくりしましたねほんまに…
takao