今回はFender 1972 Telecaster Thinline Blackのご紹介。
68年に発表されたTelecaster Thinline。
対Gibsonホローギターの為に製作されたモデルです。
それまでシングルコイルピックアップだった物を、72年頃にハムバッカーピックアップに変更した初期のギターです。
このハムバッカーピックアップを製作したのがGibson通称P.A.F.を作ったセス・ラバー氏という事は広く世に知れている事なので割愛。
シングルコイルの物をType 1、ハムバッカーの物をType 2とよばれています。
因に、ヘッドに「THINLINE」という表記が入るのはType 2になってからです。
Type 1の時はアッシュ材、マホガニー材がボディに採用されていましたが、Type 2になるとポプラ材やアルダー材、バスウッド材が使われた物もあります。
ではこのThinlineについてです。
カラーはレアカラーのオリジナルBlack、72年前期ですのでワンストリングガイド。
フレット、ナット共にオリジナルなのでガンガン弾くという方はリフレットをオススメします。
70年代のメイプル指板のリフレットでは塗装を丸ごとやり直すパターンが多いですが、
当店では塗装そのままに指板の塗装を痛めずに ( 少々の修正有 ) やる事が可能です。
ピックアップのリード線が短くなった箇所を継ぎ足しております。
ホット線はオレンジのビニールの物ですがコールド線の網の物が途中で切れてたりと、過去に何らかあったんでしょうね。
ホロウ構造だから生鳴りの音量が大きいという訳ではなく、しっかりと鳴っています。
ヘッドぶから飛び出したブレッドナットから分かる様に、ネックが非常に強いので本当に鳴りまくっています。
Fender社のハムバッカーピックアップはGibsonのそれとは違い、ハムバッカーピックアップでのコリっとしたアタック音が主張しておらず、シングルコイルをそのまま太く、パワーを持たせた音色です。
オリジナルブラックカラーの落ち着いた格好良さ、そしてこのギターの持つオーラには脱帽です。
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