今回はGibson B-15のご紹介です。
御年44歳ですが、今も変わらず美しい美貌を保っています。
同年、又はそれ以前に制作されたギターの大半はウェザーチェックが入り、
打痕、擦り傷等何かしらダメージを受けています。
しかし、このギターは産まれたてのコンディションを保った奇跡の1本です。
諸説色々ありますが、LG-0の後継機種として、ステューデントモデルとしてスモールヘッドで統一、大量生産体制での効率を考えて加工を少なく等。
どれも当てはまりそうですが真実は如何に?
現にLG-0は70年まで生産されていますので後継機種論は外れるかもしれません。
B-15は67年〜72年の間製作されていました。
このモデルには決まった仕様がない為、スプルーストップの物もあります。
この辺は大量生産体制の匂いがします。
オールオリジナルの上、美しさに満ちた美貌ですが、音はやはりヴィンテージです。
アジャスタブルブリッジ(このギターには杢製サドルブッリジ搭載)の、
パーカッシブでアタック感が強く、オールマホガニーの乾いた音が魅力です。
それでいて倍音量もしっかりとあります。
付属のハードケースは新品で購入時にセレクトした物でしょう。
タグに「B-15 W/HC」と書かれています。
ステューデントモデルと侮るなかれ、これぞまさしくヴィンテージギターですぞ。
nagase