Repair

Gibson Historic 1952 Les Paul Modelのパーツ交換

先日、販売開始した1950年代を中心としたヴィンテージパーツ

その中からご注文いただいた1950年代前期のP-90ピックアップとトラピーズテイルピースの交換を記事にします



まずは装着してあるパーツを外していきます

現行品のP-90ピックアップ

コントロールキャビティ内を確認

ピックアップリード線をポットから外して取り外します

さっぱりとした表面になりました

ピックアップをキャビティに入れるんですが、ピックアップカバーの形状が違うので若干削る必要があります

杢部を加工するなら年内には終わりません

しかし、綺麗にスッポリおさまらないのであれ?と思ったら…

なるほど、キャビティの形状とピックアップの線の出口が違ってうまい事おさまりません

考えた結果、こうしました

拡大ドン!!

マウントネジを外してアース線等はんだで固定してあるプレートをずらしてネジで固定

コールド線を保護する為にマスキングテープで包みます

そしてはめ込みます

ブリッジ側も同様に

か〜ら〜の〜

はい、おさまりました

そしてホット線とコールド線をハンダ付け

マウントネジ付属やったんでここも交換します

中央の2本、右がオリジナル、左がリイシュー

近づけると形状が違うのがよく分かります

ネジを締めて固定

ブリッジ部の弦アースがうまく取れてなかったのでまずはハンダ処理のやり直し

ストラップピンの穴から引きずり出してペーパーがけしてテイルピースプレートにちゃんと触れるようにします

テイルピースの固定部分にある”PAT. PENDING.”の刻印

ネジを締めて固定します

弦を通して張っていこうとしたんですが、何か違和感が…

あれ?あれ?と思って書籍や写真を見ると穴の向きがおかしいんです

バーブリッジの部分に弦の通った跡と人肌が触れた跡があるのも何で?

ES-295、ES-225用のテイルピースブリッジを持ち出して確認

バーブリッジの部分の長さが違い、Les Paul Model用の方が短いんで間違いないんですが、穴の向きが逆になってます

反対に装着しても湾曲が違うなぁ

ブリッジ部を支える台座を取ってしまえば、このまま弦をミュート可能な状態にできるかも?

譲っていただいた方に相談すると、オリジナルで逆向きの物が何個も存在するらしく、チナリーコレクションの本にも掲載されているとの事

しかし、このギターに装着する事は不可能な為、余ってる正常位のバーブリッジと交換してもらう事になりました

後日、届いたバーブリッジと比較

全くの逆ですな

良い経験をさせてもらいました

正常位の物を装着して弦を張ります

その後、ものさしで測りながらバーブリッジの1弦側の位置を正しい所に合わせます

6弦側は実音を聞きながら六角レンチで締めて位置を決めます

チューニングして今度はポールピースで弦のバランスと各ピックアップのバランスを合わせながら、倍音とバイト音を調整していきます

ベターザンベストを目指して細かくやっていって調整完了

生音の鳴り方が変わり、アンプからの出音もガラリと変わりました

さすがオリジナルパーツと頷けましたね

納品後にいただいたお返事で、ご依頼いただいたお客様は大変満足されておりました


nagase

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