本日は2日前に誕生したSLIP!! Stratocaster Typeの紹介です
今回のSLIP!!は以前から興味を持っておられたお客様からのオーダーで、オリジナルヴィンテージを何本かお持ちの方なのでオーダー内容はほぼ決まっておられました
Inca Silverは1963年のストラトキャスターのピックガード下、変色していない箇所をトレースしたカラーです
この色合いがなかなか再現できないんですよね
濃いめのミントグリーンガードとの組み合わせはカッコイイですね〜
パーツ類のいくつかはご自身がお持ちだった物を使用しました
ピックアップはJUN TONE PICKUPSのichiro氏のモデル(Type2)を採用
指板はハカランダさん(ブラジリアンローズウッド)で独特の杢目の物を採用
加工前の物がこれです
この杢目がオーダーの決定打になったそうなんですが、実はここまで複雑にうねった杢目の材は加工がむずかしいんです…
柾目材のように削る加工方法では、加工した後にねじれが生じてまうそうです
ねじれる事のないように片面ずつ慎重に削るという神経をすり減らす作業
この作業の合間、ビルダーの氏とメッセージのやり取りをしてたんですが、「慎重に削っても使えなくなる事はありますか?」という質問に『使います』と言い切ってもらいました
その後『ハカランダの魔術師です』と…
あなたがあの伝説の〜(棒読み)
そして完成した指板です
杢目の特徴から加工前の左上の部分がネックエンド側ですね
色が濃いのは保湿用のオイルを染み込ませてあり、その後レモンオイルで磨いたからです
その内徐々に抜けていったら複雑な杢目が現れてきます
続いてバックです
トップ面は店内の照明で赤みがかった色合いに写ってしまいましたが、こちらの方がよりインカシルバーの色合いが分かります
続いてネックなんですが、実はネックを見た時ビックリしたんですよね
6弦側も見える写真を1枚
もうお分かりと思いますが、いわゆる柾目(クォーターソーン)で少し追い柾目になる木取りのメイプル材です
ヘッドトップ面からは分かりにくかったんですが、ヘッドバック面を見れば詰まった材という事がよく分かります
更にトラがチラホラ見え隠れします
分かる人にはこれで飯3杯はいけるプレミアムモンです
私は分かりますがこのネックをおかずに飯は食べれません、ビール呑みます
NEW SLIP!!の記事では毎度書いている事ですが、このギターももれなく、生まれたての新品ですが生鳴りの音のデカさと振動の大きさは半端ないです
今後の成長が楽しみです!!
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