○○○に俺はなるっ!!と言った訳ではありませんが、SG Jr.がSG Specialになりました。
半月前までストックしていたGibson 1967 SG Juniorが旅立つこの機会にワンランク(?)上位モデルのSG Specialになりましたあり日の姿です
詳細画像はオンラインショップページでご確認ください
今回は、そのJr.がどういう修行をしてSpecialになったかの軌跡を写真と共に振り返ってみますオラ、ワクワクすっぞ!!
SG Jr.モデルとSG Specialモデルの違いについて、当然ながら皆さんご存知と思いますので割愛させていただきます
ネックピックアップのVOLUMEとTONEに加え、ピックアップセレクターの増設の為に当店ストックの1963年のSG Specialから形どった治具を作成して穴を空ける位置を決めます
コントロールキャビティ内には、その当時のSGギター全てに共通利用できるアースプレートがあるので微調整をして穴を空けます
ポットとセレクタースイッチを仮止めで取り付けて再確認
まずは第一関門突破です
配線を綺麗にハンダ処理をして接戦
コンデンサはMNP(manufacturer’s part number)の違う当時のSPRAGUE Black Beauty
コントロールノブを取り付けます
続いてピックガード制作
オリジナルのピックガードと同形状のプラ板を作ります
ネジ穴の位置を決めます(写真は作業後の物)
ネジを通してボディのネジ穴と合うように微調整
ちょっと拡大
続いてスタッドの穴の位置も空けてバーブリッジを装着
ピックアップの穴を荒削りの状態 この後、綺麗に形成していきます
ネックピックアップの位置に炭付けをして、キャビティの形状をガイドラインに薄く跡をつけてからボール盤で荒削り
ノミでガイドラインに合わせて削っていきます
ノミで綺麗に形成していきます
ピックアップのリード線を通す穴を空けます
リード線を通してみます
アジャストポールピースの通る穴を空けます
ブリッジピックアップのキャビティのように、ユーザーによってピックアップを上げ下げする為のスペースは一切作らず、ピックアップがボディへ密着する分だけ削り、ポールピースで調整するように加工してもらいました
いわゆる、ダイレクトマウントってやつですな
このダイレクトマウント状態がめちゃくちゃええんですよ
アンプから音を確認した時、不思議な音色を放ってくれました
ヴィンテージGibsonギターの、P-90ピックアップがボディへダイレクトマウントした音なんて初めて聞いたんで形容しがたいです…
音のウネリ?と言うんでしょうか?
音の原音と反響音とだけではないナニかが不思議なウネリを空間に発生させました
ネックポジションとミックスポジションだけで、ブリッジポジションのP-90では出ないんですよね
ネックポジションのP-90はSLIP!!ビルダーの氏が1から制作した物で、内容は企業秘密で
ではでわトライアーに戻りまして、ピックガードを装着します
弦を張って完成
と、思いきや、ナットの溝が低くなっていてビビり気味なんで作成し交換
再度、弦を張って調整して完了です
量産期に入る前のSG Juniorとして作られたボディだったので、作業に時間はかかりましたが、ボディへダイレクトマウントしたピックアップの不思議な音が聞ける貴重な経験でした
このサウンドを聴いてみたい方は、大阪のファンキーな3人組バンド赤いアフロのライブへ足を運んでみてください
数日前に納品したんで過去の音源では聞けませんよ
直近のライブは南堀江knaveで5月27日(月)に行われる入場無料ライブイベント「knave 17th Anniversary supported by Heineken GOLDMEMBERS 2019」です!!
nagase