ハイパス仕様とコンデンサの数値

今回はハイパスについて書いてみます

TelecasterやPRS、ハイエンド系のギターに採用される事が多いハイパス

ヴォリュームポットのインプットとアウトプットに取り付けるセラミックコンデンサによって、ヴォリュームを絞った時に高域を残したままヴォリュームが下がって行く仕様です

写真はSLIP!! Telecasterタイプの店頭サンプル品のサーキットです

SLIP!!では102という表記の、1000pF(0.001μF)/50Vの物を使用してます

ヴォリュームを絞った時にカリカリ(ジャキジャキ?)とした独特の音に変化します

このハイパス仕様に使用するコンデンサは何種類もあり、これという物はありません

一般的に用いられる物は上記の1000pF(0.001μF)や、330pF(0.00033μF)、250pF(0.00025μF)ですかね

この数値が大きくなるにつれ、低音のカット量が増えます

例えば、上記のSLIP!!のコンデンサを250pF(0.00025μF)にすればヴォリュームを絞った際のカリカリ感が抑えられます

見慣れない記号で何て読むん?と思ってられる方へ

p=ピコ、F=ファラット、μ=マイクロ です

余談ですが、トーンコントロールに使われるコンデンサはこのハイパスとは逆で、数値が少なくなるとトーンを絞った時のこもり感が減ります

ハイパス用

←低音カット量大       低音カット量少→

0.001μF    0.00033μF    0.00025μF

トーンポット用

←高音カット量大       高音カット量少→

0.047μF     0.022μF     0.01μF

こんな感じです

ヴォリュームを絞った時の低音カット、トーンを絞った時の高音カットを、好みによって変えてみられてはいかがでしょうか?

あ、以前、自分のSLIP!!のストラトタイプに取り付けてみたんですが、このテレキャタイプと同様のカリカリ感が出る様になりました

が、ストラトらしいヴォリュームを8位に絞ったあの音はなくなってしまい、何やこの嘘っぽい音は…となってすぐに外しました

ギターとしての音の好みや、自分にとってのそのギターの役割、音楽のジャンルでハイパスが必要かどうか?を選択してみるのも良いかと思います

nagase

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