久しぶりのサンバーストカラーのストラトが入荷しました
カスタムカラー物ばかりでしたし、71年のTelecasterはサンバーストですが反対激レアの個体です
サンバーストのストラトが並ぶと妙に落ち着きますね
今回はそのストラトについて書いてみます
赤みが退色し、エルボー部が当たる箇所を中心にボディの至る所の傷
ウレタン塗装なのでネック裏は剥がれにくいですが、それでもダメージを負ったネック
もう、カッコイイという在り来たりな言葉しか出てきません
入荷後、分解して内部の写真をおさめたのちに、弦を張り替えてオクターブピッチや倍音調整へ
ピッチはいつものものさしを使用して目視で合わせ、実音とチューナーで補正
基本、ネックがまっすぐで数字で合わせれば容易な作業です
過去に記事にした物があるので詳しくはこちらをば
続いて倍音の調整です
倍音調整という言葉使っていますが、正しい言葉が見つからないので安易にそう言うてます
何をするかというと、各弦の倍音が1番出るポイントを耳だけで探してサドルを調整します
ただそれだけです
良いギターやベースほどすぐに見つかるので、その作業時間が短縮できます
このストラトはそれに該当しましたね
見つかるポイントの幅が短い、狭い物も少なくないんですが、この個体はその幅が広くベターを探すよりベストを探すのに時間をかけて念入りに作業する事ができました
つまり、倍音と弾きやすさのどちらを優先するか?ではなく、両方を優先できます
こんな事は本当に珍しいです
最近はあまり弾かれていなかったのか?
寝ている感じがしますが、何となく違う違和感もあります
生音悪い?と感じ、そういえば70年前後の個体はそういう物が多いという事を聞いた記憶が蘇ってきました
しかしですよ、アンプを通したらそんな気持ちを払拭してくれました
音の事をあれこれ多くの言葉を使って言う程、嘘っぽくなるので簡潔に
『めちゃくちゃええ音で倍音の大瀑布』
生音と通電音の差、半端ねぇ〜…
電装部に秘密があんのか?と疑心を持ちますね
この文章を書いてると偶然にもウッドストックで白のストラトをかき鳴らしてるジミの映像が流れてきました
年式も仕様も違いますが、「そうそう、これ、この音や」とピッタリガッチリとハマりましたね
ギターの細部や内部はこちらでご確認下さい
https://guitartribe-online.net/?p=8740
nagase