■■■この記事はGUITAR TRIBE FUKUOKAのfacebookページに掲載したものを引用してご紹介致します。■■■
前回、前々回と私の主観での長文を読んで頂いてありがとうございます。
今回はFenderストューデントモデルのMustangをクローズアップしてみます。
前回、前々回と私の主観での長文を読んで頂いてありがとうございます。
今回はFenderストューデントモデルのMustangをクローズアップしてみます。
お決まり(?)ですが、Mustangとストューデントモデルに軽くふれてみましょう。
56年中期のストューデントモデルとしてDuo SonicとMusicmasterがリリースされました。
その後64年の夏頃にMustangが新たなストューデントモデルに追加、リリースされ、Duo SonicとMusicmasterはMustangを元に再デザインされDuo Sonic II、Musicmaster IIとなりました。
Mustangは65年のある時期を境にスモールヘッドからラージヘッドへ、AネックからBネックのレギュラーネックへ変更されます。
これはCBS社の意向に準ずるんでしょう。
ヴィンテージギターに携わって19年、多くのMustangと出会いと別れを繰り返してきました。
何本ものMustangを分解しありのままの姿を見て、そして愛でる様に弾きました。
Mustangは仕様が落ち着く事がなく様々なネックがあります。
ローフレット側が肉厚でハイフレット側が薄い物
スラブボードの物(スモールヘッド、ラージヘッド共に)
ローフレット側からハイフレット側まで肉厚が変わらない物
〜64年(年式はバラバラですが)に多いストラトやテレキャスのシェイプに似た物
ピックアップも65年以降にも関わらずブラックボビン期の物がある(リード線が63〜64年のDuo Sonicと同じくハンダがヴァージン)
Mustangファンの方ならご存知かと思いますが、66〜67年にかけてようやくヘッドの「Offset Counter Body」のシールが消えます。
その後マイナーチェンジするとコンター加工が施されます。
何やこれ?
話は変わるんですが、レオフェンダーさんあんたは凄い!!
ストューデントモデルにも関わらず、何というトレモロユニットを作ってしまったんや、あんたは?
シンクロナイズドトレモロ、フローティングトレモロに続きダイナミックトレモロを作り出したフェンダーさんは素晴らしいですな。
しかし、若者向けに安価に提供してギターを楽しんでもらうというコンセプト(そうかどうかは分かりません)をぶち壊した様に感じます。
ダイナミックトレモロですからちゃんとしたセッティングをしないとアーミングの度にチューニングが狂います。
チューニングが安定しない〜となってギターを嫌う(あきらめる)子供が多かったのか少なかったのは知りません。
私が勝手によんでるんですが、Mustangチューニングという方法をしないとアーミングでのチューニングは安定しません。
各弦をチューニングする度にアームをポンとダウンさせてチューニングを合わせていきます。
チューニングが合うポイントに辿り着くまで時間はかかりますが、合ってしまえばアーミングをしても大きな狂いはなくなります。
1度お試し下さい。
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する1966年製Mustangさんです。
前述の仕様で言うと落ち着こうとする時期なのでMustangのレギュラーな仕様です。
ネックは64〜65年のストラトのシェイプに似ています。
自然と手に馴染むのでとても弾きやすいですな。
音抜けがとても良く芯の太いパワーを抑えた音色です。
エフェクター乗りも良くしっかりと前へ出る音なのでアンサンブルでも埋もれる事はありません。
連戦で傷や塗装の変化やウェザーチェックがありますが、なかなかの貫禄です。
19年もヴィンテージギターに関わりながらも1度としてMustangを所有した事がありません。
赤が好きという事もあるんですがこのMustang、ルックスも去る事ながら演奏性と音が気に入ってしまいました。
外観、内部を詳しく見たいという方は下記URLにてご確認下さい。
http://www.guitar-tribe.com/stock_list/solid/160417Fender66MustangDRed/1.html
nagase