SLIP!! Guitarsハンドメイド公開大作戦

以前、記事に書かせていただいたSLIP!! Custom Telyタイプの続編です
その記事の中に書かせてもらったSLIP!! Guiatrsハンドメイド公開大作戦です

SLIP!!ギターはビルダーの氏が1から全てを手作業で行ないます
機械は使いますが、人間の手でやっているのでハンドメイドという意味に違いはありません

美味しんぼ72巻の第7話に同じような内容がありますね
脱線ですね

でわでは、木材(楽器になる為の物)がギターになっていく過程を、自分のオーダーを使って紹介させてもらいます

まずはボディからです

 カスタムテレキャスターなんでアルダー材です

センターブックマッチで寝かせてある物にテンプレートで墨付けをします

バンドソーで切り出します

加工を前提に50mm弱の厚みにカットした材です

通常のテレキャに比べカステレは約2.5mm薄いという事もありますし、表面を奇麗に均一にする為に鉋(かんな)で削っていきます

側面も均一にする為に鉋で削ります

バインディングを取り付ける所の加工です

削り残った物がネックポケットの部分に残ってますね〜

ボディバック側も同様に加工します

ジグ穴があいてますね

ボール盤で荒削りしてノミ加工していきます

そしてルーターを使いネックポケットの完成

続いてキャビティ部を荒削り

ノミで削ってルーターで形成してからバインディングを貼っていきます

マスキングテープで固定

ボディバックも同じく

がんじがらめ
注:R-18

初めて見る方も…
いえ、初見の方が多数と思います

続いてネックです

バンドソーで切り出したメイプル材です

指板側のヘッドを仮削り加工

なだらかにします

ネック裏を荒削り

多くの加工した職人の想定内の削りです
※詳しくは後程

ボール盤でトラスロッドを通す穴を掘ります

私が持つ64年のストラトのネック、1フレット、6フレット、12フレットの厚みと形状をプラ板で採寸した物です

これを元にネックシェイプを形成していきます

の前に、トラストッド制作です
が、もうお分かりでしょう

そうです、ロッドも1から作るんです

ミリではないインチなので、既製品は使わないという氏のこだわりだそうです

さすがですが、変態の境地では?と弟子分と凄えな〜と写真を見てました

この何週間か後、ネックを作り直すという連絡があり、なぜかを聞くと「シミが出た」と
「シミが出たんで慌てて作り直した(削り出した段階)」と言われました

シミ?

写真を送ってもらい見てみると

!?

え…?

あ…はい〜
全然気にならないんでそのまま進めて下さい…

それぞれの木材の特性で内部の水分が抜けずに残った際に出るシミの跡だそうです
メイプル材やアルダー材にある筋目とは違うそうです

自分が納得いく物(楽器として良い鳴りにならない物も含め)ができないと、作り直すと聞いてましたが…
まさか自分のオーダーでそうなりかけるとは…

過去にそう言い続けた事の証明になる出来事でした

ではトライアーに戻りましょ

続いて、トラスロッドを仕込んだ部分をメイプル材で埋めます

Fenderビンテージはアルダー材で埋めるという事を以前の記事で書きましたが、アルダー材では強度の関係上弱いからダメらしく、メイプル材を形成してから埋めます

表面を均一にする為に鉋で削ります

止めがねの部分もメイプル材を形成してから埋めます

ラウンドボードなのでメイプル材とローズウッド材の接着面を加工してから接着

メイプル材とローズウッド材を接着面に対してU字状に加工します
この作業はかなり神経を使うそうです

双方の材を加工してある事がよく分かります

指板部の加工です
ローズウッド材の余分な部分を削っていく作業です

以前Twitterでアップしたハカランダの削り節はこの木材から出た物です

指板のRがよく分かる写真です

ナット、フレットの溝切りです

話は変わって、ボディ塗装前のカラーサンプルです

SLIP!!ではカラーサンプルをプラ板に吹いた物を、事前にオーダー主に確認してもらいます
色味が違う際は元になった物を調合し直して再確認してもらいます

私のカラーオーダーは、色焼けしたトップクリアが経年で更に濃くなり、擦り消えた所から下地のホワイトが出て自然なエイジングを演出してくれるというコンセプトです

右がシーラーの上に来るオリンピックホワイト、左がトップのクリアコートに焼けた色合いを出す為に配色した物です

乾燥中のボディ

天日と照明では色合いが変わります

フレットを打込みます
見ての通り、1フレットずつにカットされた物ではありません

牛骨ナットです

マスキングテープで包まれました
注:R-18

クリアを吹いて乾燥中

ここまでの流れを見てもらいましたが、ネック、指板を加工する際は作業部屋の湿度を40%位まで下げてやるそうです

過去のSLIP!!の記事にも書かせてもらってますが、ラッカー塗装を吹く際は湿度が65%を下回る、自然の湿度が必要です
65%を超えた状態で吹くと塗装剤が定着せずに垂れてきます

トップのクリア材も湿度過多ですと、乾いたとしても濁ったり、バフがけをしても奇麗な仕上がりにならないそうです

四季により湿度の差が分かれる日本です
春過ぎ〜台風の過ぎる秋終盤というのは加工も塗装もタイミングが合わない事が多々

その為、説明はさせていただいておりますが、お待ちいただくお客様にはご迷惑をおかけしており申し訳ございません

今の時期から春へかけては速い作業が可能です

続いてピックアップです
もちろん手巻きなんで1から組み立てて作っていきます

組み立ててから〜の

巻いて〜の

ブリッジP.Uはたこ糸を巻いてロウ付けし、ネックP.Uはカバーを付けてリード線をつけて完成

ネックの塗装も乾いてペグを取り付けスタンプ

組み込んでいきます

ネックを装着

ピックガード作成

ピックアップ、ブリッジ、ピックガードを取り付けて配線をハンダで取り付けます

あともう少しです

オーダーシートが見えます

SLIP!!ロゴを貼って弦を張って調整して完成!!

楽器になる為の木材がギターになりました

いかがだったでしょうか?

良い素材を、丁寧にこだわりを持って仕事をし、良い楽器にする
SLIP!!はこのように職人が細かい所までこだわって制作しております

オーダーをお考えの方の参考になれば幸いです

SLIP!! official siteはこちら
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